ニーチェ「善悪の彼岸」

認識できないが存在する(だろう)向こう側を示唆することで、外部へ開かれる。

部屋を出ると、涼しい。暑さ寒さも彼岸まで、と皆思ったんじゃないか。それとも、めちゃ曇ってるから涼しいだけなのか。

前の日、道端で見かけた彼岸花かなっ?と思った花、本屋で花図鑑をパラパラめくると、うろ覚えだが、なんとかグラス、という名前だった。

ニーチェの「善悪の彼岸」を読んでから、ずいぶんたつ。たぶん10年になる。だから、冒頭↓以外、覚えていない。

真理が女である、と仮定すれば—————、どうであろうか。すべての哲学者は、彼らが独断化であったかぎり、女たちを理解することにかけては拙かったのではないか、という疑念は尤もなことではあるまいか。彼らはこれまで真理を手に入れる際に、いつも恐るべき真面目さと不器用な厚かましさをもってしたが、これこそは女っ子に取り入るにはまったく拙劣で下手くそな遣り口ではなかったか。女たちが籠絡されなかったのは確かなことだ。

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