言語とフラクタル

田中久美子「言語とフラクタル」を読みました。覚えておこうと思った部分を抜粋します。

とはいえ、本書で示すのは、言語が完璧なフラクタルとしてあるのではなく、むしろ壊れたフラクタルのようなものである、という点である。本書の表題に、フラクタルと掲げているのは、統計的な自己相似性をフラクタルと比喩的に対比させ、本書のような考察の向かう先を示す意味合いからである。

Harrisの分節原理は、意味とは無関係に、音素列に関する統計、つまり後続音素種類数だけから単語が分節されることを示唆する。

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